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猫の眼瞼内反症 手術 手術費用 術後の経過

choko 20150925.JPG眼瞼内反症はまぶたが内側(眼球)の方に向いてしまう症状です。

今日、2015年8月19日、私の猫に全身麻酔でレーザー手術をしてもらいました。

ネットであまり具体的な例がなかったので、ここにアップしておきます。
同じようなことになった猫ちゃんの飼い主さんにご参照いただけましたら幸いです。

血液検査
全身麻酔
レーザー脱毛手術
結膜炎の眼球への注射
眼軟膏1本
抗生剤飲薬1週間分
ステロイド飲薬1週間分

合計約35,000円でした。

眼瞼内反症は慢性的な角膜炎や結膜炎が原因とのことですが、
ウチの猫の場合は肥満後ちょっとやせたのと、
加齢から顔の皮膚がたるんで下まぶたがゆるんでしまい、
下まつ毛がべったり眼球にはりついている感じでした。

べったりした赤黒い目ヤニが続き、処方してもらった
エリコリ眼軟膏もリンデロンA液(目薬)も効かず、
1か月以上がたちました。

原因はどう見ても逆まつ毛なので、獣医さんと相談して
外科的処置をしてもらうことにしました。

下まぶたの下の皮膚を切り取って縫い縮める手術は、
また皮が伸びてしまうので半年しかもたないとの診断だったので、
眼のまわりの毛をレーザーで大幅に脱毛してもらうことにしました。

人間の脱毛レーザーと違い、しっかり焼切る手術です(大やけど)。
全身麻酔下での処置になります。

まずは術前の血液検査。前腕から採血します。
10分ほどで結果が出ます。
15歳のデブな子ですが、赤血球、白血球、肝臓、腎臓、糖尿、
血中コレステロールのすべてが正常値でした。
無事に全身麻酔可。

その後、人間と同じように静脈注射、麻酔の吸引、意識がなくなったら挿管。

うちの猫は体重6.5kgのおデブちゃんだからだと思いますが、
獣医さんの感覚より体重換算の薬液の量が猫用としては多かったようで、
結局半分しか注射されず(獣医さんが「本当に6.5kgだよね…
多いよなぁ」ととまどいぎみに半分だけしか注射しなかったからか、
注射だけではまだ意識がありました)、その後のガス吸引で意識を失っていました。
その後挿管。
(採血も挿管もとても手際の良い獣医さんでした)

挿管後は人間と違い、舌をクリップではさんで
バイタルをモニターしていました。
そして、人間だと心電図パッドを「貼る」と思うのですが、
猫の場合はクリップで直接皮膚を「はさんで」いました。
痛くないからいいんですけど。

眼のまわりの毛をバリカンで刈って…

最後までみていたかったのですが、あんまり飼い主が凝視していると
獣医さんと看護師さんもやりにくいと思いましたし、
「終わったら電話しますからね」とも言われましたので
近くのドトールで30分ほど待っていました。

お迎えに獣医院に戻ると、「よく診ると結膜炎もひどかったので
眼球に注射しておきましたのでふくらんでいますけど
48時間で吸収されますから」と。

んー。目の周りが焼かれてパンダみたいな模様になって
(上も焼いてくれてる)、白目が外にはみ出してすごい形相…。

エリザベスカラーの小と中を両方貸していただき帰宅。

1週間はつけていて下さいねとの指示でしたが、
猫はエリザベスカラーを外そうとして
下半身がまだふらふらなのに部屋中歩き回り続けるので
外しました。
外したら落ち着いて、ベッドのいつもの定位置で寝てくれました。

そもそもこのデブ猫は身づくろいに無頓着で、洗っても自然乾燥派。
ほとんど毛づくろいをしない猫です。

この猫にエリザベスカラーはいらないかなと思い、
結局つけていません。
案の定、眼の周りを引っ掻いたりもせず安静に寝ています(笑)。

術後12時間たち、白目のはみ出しはおさまり、
見た目が少しマシになりました。

レーザーでまだ顔が焦げ臭いのと、見た目が変わったので
同居猫が「フー」と威嚇しているのが笑えます。
猫どうしって、この程度の見た目の違いで認識できなくなるのですね(笑)。

2日後

2日後.JPG


シベリアンハスキーみたいになっています。
目ヤニはなし。
エリザベスカラーをしなくても、眼球を傷つけることはないようです。
(普通の犬猫は不快感からひっかいて眼球を傷つけるそうですので、
そういう子の場合はエリザベスカラーして下さいね)

抗生剤とステロイドの飲み薬も、膀胱炎の時等、
これまでは全力で吐きだそうとしていたのですが、
何かがふっきれたみたいで、私の顔を睨みつけながら
1回で「ごっくん」するようになりました。

なんだろう、この変化…


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5日後

5日後.JPG

写真ではあまりよくわかりませんが、順調に治ってきています。
少しずつかさぶたがとれてきました。
うっすら毛が生えてきたところもあります。

乾燥するとちょっとひび割れたりして痛そうなので、軟膏塗ってます。

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術後約2週間。

もうすぐかさぶたとれる.JPG

眼の周りだからもう少し早く治ると思っていましたが、
レーザーは思ったより強かったらしく、まだ厚いかさぶたが少しだけ
くっついています。

無理にはがすのも痛いでしょうので、放置しています。
明日明後日にはポロリと取れそうです。

結局初日から最後までエリザベスカラーは必要なく、
無茶に引っ掻いたりせず処置後や眼球を傷つけることもなく、
飲み薬は2粒を朝晩1回でゴクリと飲み、とても良い子でした。

眼球に張り付いていた目の周りの毛はなくなり、顔が不細工になることも
多少は覚悟していましたが、やっぱり美人さんのままです。

デブですけど。

良かったです。

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術後20日です。
本人(猫)からの強い要望によりかさぶたの剥がれてぴらぴらしていた分はカット後。

かさぶたカット.JPG

今週末でかさぶたが取れるかな、と思っていましたが、左右とも1か所だけまだ頑固に
くっついていたはがれたところがピラピラしています。

無理に剥いでも血が出そうだったので、放置しようと思っていましたが、
かゆいのかうっとうしいのか、今週末は猫がずっと私の手に眼をすりつけながら
「みょ」と言います。かさぶたをひっぱったりしてもあんまり嫌がりません。

根負けして「でもさぁ、取ったら痛いよ?邪魔な分だけ切ろうか?」と言って
はさみを手に持つと、一瞬逃げようとしたものの、なぜか思いとどまってじっとしています。

これは本当に何とかしてほしいと思ってるなーと思って、もうはがれてペラペラしている
ところを切ってあげました。

なんか、じっとして切られてるし、切ったら満足そう。

この猫、私にお願いすればなんとかしてもらえると思ってるな…と。
すみません、親バカですが、愛×10倍でした。

普段は爪切りも嫌がるのに…

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25日後

左側にちょっとだけかさぶたが残っています。
右側はきれいに取れました。

結構幅広で脱毛してくれたなーっていう印象ですが、
眼に毛が入ることはもうなさそうなので、安心です。

バリカンで刈られた顔の毛も3分の2くらいはえそろってきました。

ちょっとだけ眼の形が変わったかもしれませんが、
健康でいてくれることだけでとてもありがたく幸せです。




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27日後

朝、とうとうカサブタが取れてました。
良かったです。

かさぶた取れた.JPG

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5週目、赤みもとれ、バリカンされた顔の毛も伸びてきて
スッキリしました。
以前より甘えん坊になったような気もします。

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2015年8月19日のレーザーから本日10月26日、毛がなくなった分、アイラインが太くなった
感じで少々キツめの美人さんに。
目ヤニもまったくなくなり、経過良好。

choko 20150925.JPG



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